2017-06

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週刊ブックレビュー 特集・田中優子「カムイ伝講義」を語る

テレビ情報、提供です。

平成21年2月22日(日)午後11時45分~午前0時40分
NHK 衛星放送2
週刊ブックレビュー 特集・田中優子「カムイ伝講義」を語る
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『日吉山王祇園祭礼図屏風』にみえる犬神人

 以前、このブログで中世賤民の1グループである「犬神人」の新資料について書きました。
※「日吉山王・祇園祭礼図屏風」に犬神人!
http://nadamoto.blog20.fc2.com/blog-entry-2.html

 この絵画資料を、なんとか部落史研究の中で共有しなければならないと思い、いろいろ相談したところ、京都部落問題研究資料センターが『通信』の場を提供してくれることになりました。そして、祇園祭研究の専門家であり、世界人権問題研究センター研究員でもある、奈良大学文学部准教授河内将芳氏に資料紹介をお願いをしたところ、快く執筆の労をとってくださいました。所蔵元のサントリー美術館も、写真掲載を許可してくださり、またホームページへの掲載をあわせて許可して下さいました。ありがとうございます。そして、資料センターは、財政的に極めて厳しい中、どうしても資料をカラーで紹介しようと、今回はカラー印刷の大サービス。
 すでに先週、紙媒体では発行されていますが、資料センターのホームページに『通信』10号がアップされました(少し大きいので、光ファイバーでないと表示に時間がかかるかもしれません。ファイルサイズ、1.52メガバイト)。今まで、部落史で紹介されてこなかった、犬神人の新資料を是非ご覧あれ! 洛中洛外図屏風(上杉本)をさらにさかのぼる、最古の祇園祭警固の犬神人! しかも、犬神人の前を声聞師という別の中世賤民の1グループが歩いている。これも、初紹介。
 このブログ、ちょとすごくないですか。部落史・部落問題研究の超最先端。ははは。自画自賛。

※ 河内将芳「『日吉山王祇園祭礼図屏風』にみえる犬神人」『京都部落問題研究資料センター通信』10号(2008年1月)
    http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/
    →「Memento・センター通信」
    →センター通信 10号
※ ファイルに直接のアドレスは、
    http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/memento/m_pdf/t10.pdf

(追記)この写真は、すでにサントリー美術館が撮影して所蔵する全体的な写真の一部を使っているので、細部までは再現できていません。本物は、本当に細かく、服装の細部まで描き込まれています。もし、この絵を部落史の出版物などで使われる場合は、サントリー美術館に依頼して、現物から該当箇所を拡大撮影させてもらうようにお勧めします。(2008.2.21 11:28)

山路興造「鴨河原と芸能者たち」

 世界人権問題研究センターは毎年「講座・人権ゆかりの地をたずねて」という連続講演会を行なっており、その講演録が冊子として刊行されている。そのうち、2006年度の講演録に、山路興造氏の「鴨河原と芸能者たち」が掲載されている。
 山路氏は、国立文化財研究所芸能部嘱託、京都市文化財保護課参与、京都市歴史資料館館長をはじめ、かずかずの要職を歴任された芸能史研究の著名な研究者である。また、部落史研究の観点からみると、中世賤民と芸能の関係について、山路氏の研究は、それに言及せずには何も語ることができないほどの重要な位置をしめており、『中世の民衆と芸能』(京都部落史研究所編、阿吽社、1986年)や『翁の座―芸能民たちの中世』(平凡社、1990年)、『京都の部落史』第1巻(阿吽社、1995年)などすでに何冊かの書物に著されているとおりである。今回紹介した講演録は、そうした研究をもとに話されたもので、中世から江戸時代初めにかけての京都における芸能と賤民の関係が、まるで目の前に展開されているように巧みな話術で語られ、専門家でない人にも理解しやすいものとなっている。
 河原者が天皇や貴族に菊を納品していることの意味や、「櫓銭」といわれる見世物興行に伴う権益の変遷など、山路氏の解説は、事柄や現象の背後にある根っこをぴたりと言い当てて、脳みそにスーと入ってくる感じだ。難解な専門書を読むのに登山の苦しさを感じるとすると、この講演録を読むのは、スキー場を滑り降りる爽快さがある。
 歌舞伎の変遷の話も、「古典芸能」の格式ばった解説ではなく、遊女歌舞伎や野郎歌舞伎を経て発展する一大風俗産業史を見るごとくで、夜の商売をする遊女が、昼の間に四条河原の舞台で顔見世の踊りをおどって、そのまま客をつれて同伴出勤する話などは、妙に納得させられる。
 これらの話が、薀蓄(うんちく)おじさんの酒飲み話ではなく、厳密な研究の裏づけをもって語られるのがすごい。厳密で思い出したが、出雲の阿国が歌舞伎踊りを踊ったのは、四条河原ではなく、北野天神なのだそうだ。それをまねて、遊女が踊った場所が四条河原であったそうな。高校の教科書などには、この俗説・通説のまま書いてあったような気もするが、ともかく素人だけでなく、専門家にも読んでもらったほうがいいかもしれない1冊である。

※世界人権問題研究センター
   http://www.mmjp.or.jp/jinken/
※2006年度 講座・人権ゆかりの地をたずねて
   http://www.mmjp.or.jp/jinken/univ/lecture06.html

「特集 史料でよむ部落史」『部落解放研究くまもと』54号

 『部落解放研究くまもと』54号に掲載された山本尚友氏(熊本学園大学社会福祉学部教授)の講演録「特集 史料でよむ部落史」(本の表紙と背表紙には「資料」とあるが、本文のタイトル「史料」に従った)を興味深く読んだ。山本氏には労作『被差別部落史の研究―移行期を中心にして-』(岩田書店、1999年刊)があるが、今回の講演録は、前著に続いて、さらに中世賤民がどのようにして登場したかを古代までさかのぼって論じたものである。また、講演ということもあって、これから研究しようというアイデアを述べたところもあって、興味は尽きない。
 被差別部落の起源については、江戸時代初め(あるいは安土桃山時代)に身分制が成立し、その下に分裂支配のために政治的に作られたという「近世政治起源説」が、1990年代まで猛威を振るっていたのだが(これは、運動の論理によって研究が歪められた最たるものである。詳しくは、師岡佑行『戦後部落解放論争史』全5巻を参照)、さすがに部落史研究の進展により、今は中世起源説が主流である。しかし、今回の山本氏の研究を読むと、中世起源説でも不十分で、起源は更にさかのぼるということが明らかである。中世賤民とはいいながら、平安中期あたりにはその姿を現しており、「古代起源説」と言ってもいいぐらいなのである。ただし、古代起源説と言ってしまうと、律令体制が賤民を生み出したようなイメージとなり、本質を言い当てそこなう感じもする。厳密に言うと、「律令制崩壊起源論」というべきか。
 ともかく、現在の被差別部落起源論の到達地点を知るために、一読をおすすめする。

※山本尚友氏のプロフィール
   http://www.kumagaku.ac.jp/daigakuin/kyoin/syafuku/yamamoto.html
※山本尚友『被差別部落史の研究―移行期を中心にして-』(岩田書店、1999年刊)
   http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN4-87294-156-X.html
※熊本県部落解放研究会(ただし、このHPは更新が少し滞り気味。がんばれ)
   http://www.kumamoto-kaihoken.jp/index.html

山田邦和「中世京都の被差別民空間―清水坂と鳥部野」

情報提供。なかなか興味深いテーマです。

花園大学人権教育研究会 例会案内
日時:2007年12月3日(月曜)午後6時~
報告者:山田邦和氏(非常勤講師=考古学・都市史学)現職は、同志社女子大学教授
演題:「中世京都の被差別民空間―清水坂と鳥部野―」
場所:花園大学教堂2階会議室(JR嵯峨野線円町駅下車)
参加費:無料(誰でも参加できるそうです)

・山田邦和氏関連のホームページ
   プロフィール:http://homepage1.nifty.com/heiankyo/kuni/index.html
   ホームページ:http://heike.cocolog-nifty.com/kanwa/
   山田邦和ゼミ:http://kyoto.jr-central.co.jp/kyoto.nsf/story/story_index_15
・花園大学人権教育研研究センターに上記例会の掲示があります
   http://www.hanazono.ac.jp/kyouiku/jinken/semi.html
※ トリベノの表記は、Google検索の多数決によれば、「鳥辺野」11200対「鳥部野」547でした。(^^)v。せっかくなので、検索にかかりやすいように、「鳥辺野」の字もここに書き込んで置きます。

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