2007-12

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祝!紅白歌合戦出場、中村中殿

紅白歌合戦の出場者が4日発表されました。
性同一障害であることをカミングアウトしているシンガー・ソングライターの中村中(なかむら・あたる)さんが、紅組=女組から出場するそうです。これは、性同一性障害史上画期的なことではないでしょうか。
テレビ局の中で、少数のプロデューサーやディレクターが、特定の差別問題に関心を持ち、局上層部の意向に逆らって、差別解消を唱導するドキュメンタリーを作ったりすることは散見されるけれども、今回は、比較的日本の伝統的価値観を体現している「紅白歌合戦」で性同一障害者が認知され、戸籍上の男性性にも関わらず、女性に分類されるのですから、その意義は大きいと言わねばなりません。
振り返ってみれば、1964年のブルーボーイ事件によって、性転換手術(現在の用語では「性別適合手術」)に大きくブレーキがかかり、性同一障害問題は冬の時代をすごしたけれども、30年あまり後の1996年に埼玉医科大で医療としての性転換手術にゴーサインが出て、大きく風向きが変わりました。特に、テレビドラマ「金八先生」の2001年からのシリーズで上戸彩が性同一障害者を演じてから、急激にこの問題に市民権が得られたように思います。そして、かつては、テレビなどで性同一性障害者が出ても、「オカマ」扱いで、どこかゲテモノ食い的なネタの域を出ていなかったのが、最近では、普通の市民としての存在が認められるようになり、特にNHKの「福祉ネットワーク」では、去年あたりから集中的にこの問題を扱って、問題解決に大きな足跡を残しました。そして、この紅白歌合戦への中村中さんの出演。
ひとつのジャンルの差別問題が、これだけ急激に解消に向かうという現象は、なかなかめずらしいですね。約10年でこれだけ劇的に変わるとは。
その理由を考えることは、なかなか興味深いことであり、差別問題全般につながることでもあるのですが、またの機会にします。

・中村中公式サイト
   http://www.nakamura-ataru.jp/index.html
・ブルーボーイ事件判決(神名龍子氏のサイトの中。他の論説も従来の反差別理論とはまったく違った論調で、極めて興味深い。特に「ジェンダー素描」のフェミニズム批判は秀逸。)
   http://www.netlaputa.ne.jp/~eonw/source/law/blue.html
・「ブルーボーイ事件」(2007年7月10日 (火) 00:09 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』
   http://ja.wikipedia.org/wiki/ブルーボーイ事件
※なお、性同一障害史上、このブルーボーイ事件判決は、性別適合手術を犯罪視した差別判決のように位置づけられており、その象徴的部分として判決文の「性転向症者の異常な精神的欲求を満足させることは麻薬患者に麻薬を与えるのと同じこと」という文言が引用されたのを読んだ記憶があるが、これは、学会の諸説を紹介した文章であって、裁判官の意見ではない。ウィキペディアの「ブルーボーイ事件」は、従来の否定的評価よりは、判決文よりである。
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