2017-10

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

毎日放送「VOICE」報道の感想

 既報の通り、3月6日(木)、毎日放送「VOICE」で「同和不祥事」・部落解放運動の報道がありました。10分ほどの特集で、部落解放同盟全国大会の様子が報じられ、組坂繁之委員長の涙の挨拶、藤田敬一さん(元岐阜大学教授)、佐々木寛治さん(豊中支部)、そして私のインタビューで構成されていました。
 藤田さんとは、8年近くお会いしていないのですが、お元気そうで良かったです。20年前に解放同盟が聞く耳を持っていたら(『同和はこわい考』での問題提起に)、こんなことにはならなかっただろうと言っておられましたが、その通りです。あの時の部落解放同盟による常軌を逸した藤田さん攻撃が、今日の同和不祥事の遠因をなしているといっても過言ではありません。まじめに考えている人も口をつぐむようになり、また、藤田攻撃に同調して、運動のご機嫌をとる「提灯持ち」が多数現われました。多様な意見が切磋琢磨する雰囲気は消えましたね。その大きな責任は、当時の中央本部書記長の小森龍邦氏にあると思いますが、その点は機会を改めて述べたいと思います。
 佐々木寛治氏も旧知の間柄なのですが、組織の中にいて、あそこまで率直な発言をされるのは、たいへんなことと思います。相当腹をくくっているなぁと、感心します。特に、部落出身でない人が、ああして運動に関わりながら、運動に批判的なことを言うのは、ものすごーーーーくたいへんなことなのですが、さすが地道に活動を続けておられる自信のあらわれでしょうか。
 組坂委員長は、「この苦難を何としても乗り越えなければならない」と言っておられました。前後の発言が何かあるのかもしれませんが、それにしても、たいへんな違和感を感じます。「この苦難」って、何ですか? 同和不祥事の頻発? マスコミによる報道? 2002年3月で同和対策法が切れたこと? 組織が衰退してきていること?
 最近報道されている不祥事のことなら、20年以上前から問題であり、それを問題と思ってこなかった部落解放運動の「身から出た錆」ですから、「苦難」はおかしいです。今まで取り締まられるべき人が野放しになっていたり、批判されるべきことが批判されてこなかっただけで、それが是正されてきたのが、この2年間の「同和不祥事」で、マスコミや行政が超おそまきながら取り組むようになったのは、よろこばしい状況です。今、部落解放運動を取り巻く状況には、「苦難」というような外的要因に基づく困難はないですよ。運動が如何に現実の変化に適切に対応していくかということだけですから。僕に言わせれば、こんなに部落解放運動がやりやすい時代はないです。多くの部落大衆は(少なくとも過半数)、衣食住には困っていないのですから、その心配をしなくていいだけでも気が楽です。やっと、その日の生活の心配から、次の一歩へ、つまり部落差別を根っこから掘り起こして取り除く作業に集中できるのですから。
 それはともかく、藤田、佐々木、灘本のそれぞれがブログやホームページで発信しているのは興味深いです。部落問題について、社会に広く理解を求めようとするなら、いまのインターネットを使わない手はないです。少ない費用で、不特定多数に自分の考えや情報を提供できるのですから。
 2000年に私が京都部落問題研究資料センターの所長に就任したときに、最初に手をつけたことがインターネットによる情報発信です。そして、グーグルのクリック広告(アドワーズ)もすぐに利用しました。部落問題を社会に広く理解してもらおうとするなら、インターネットによる情報発信をしないということが、私にとっては理解できないことです。しかし、今の部落解放運動は、共産党系の人も含めて、情報発信をしたいという熱意があまり感じられませんね。行政とはまだまだ交渉したそうだけど。皆無というわけではないけれども、あまりにも発信への情熱が少なすぎます。
 インターネット上に、部落問題について無数の発信がなされる日が来たら、少しは状況も変わってくるでしょう。もちろん、インターネット上だけで部落解放運動ができるわけではないのですが、組織の上意下達ではなく、多くの人が、自主的な努力で、お金にならないことに汗をかく時がきたら、それが部落解放運動再生の日です。

※ 豊中・狭山事件研究会「ストーン・リバー」
   http://www2.odn.ne.jp/~cbs07960/
   http://burakusabe.exblog.jp/
※ 藤田敬一ホームページ
   http://www.h7.dion.ne.jp/~k-fujita/index.html
※ 京都部落問題研究資料センター
   http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/
    「インターネット上で検索されている人権関係キーワードは?」
     http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~nadamoto/work/20031225.htm
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最近の記事

ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

月別アーカイブ

カテゴリー

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

灘本昌久へのメール

ここから直接メールを送れます

あなたの名前:
あなたのメールアドレス:
このメールの件名:
本文:

FC2カウンター

QRコード

このブログに、携帯からアクセスできます

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。