2017-07

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中国の黒人問題

 本ブログ1月24日付けの記事で、不況下の日系ブラジル人に押しつけられている不当な首切りについて述べた。私としては、合法的に就労している人たちに対して、日本は最大限の保護を与えるべきであるということを、声を大にして言いたい(というか、最小限、労働基準法は守りましょうという、控えめな主張をしているに過ぎないのだが)。

 ところで、人権を重視する人の中には、合法的に入ってきた人の権利を擁護するだけではあきたりず、入国管理行政自体を敵視したり、形骸化させようとする傾向がある。しかし、合法的に入ってきた人を保護することと、非合法に、あるいは無秩序に外国人労働者が入ってくることは、別のことであって、合法的に入ってきた人の権利の擁護と、厳密な入国管理行政(つまり水際で非合法な入国を防ぐ)は、人権を守る上で、車の両輪のようにふたつながら必要なことだと思う。

 先日、『日経ビジネスONLINE』(2008.12.17号)の北村豊氏によるルポ「不法滞在のアフリカ系黒人に“占領”される中国・広州市~中国本土3300キロをタクシーで巡る(その3)」を読んで、その感を強くした。この記事によると、中国南部の広州市に大量の黒人が流入して、中国人との間に摩擦が起こっているらしい。2007年の広州市の人口1300万人ちょっと(市といっても、人口は東京都より多いぐらい!)のところに、30万人ぐらいの黒人人口があり、毎年30~40%の勢いで増加して、2010年には50万人に達するそうだ。しかも、その黒人人口の90%は、不法滞在。
 どうして、そんなことになったかは、記事を見ていただくとして、その結果、今後重大な問題を引き起こすのではないかという危惧をいだかせる。1900年代前半のアメリカ合衆国北部では、奴隷解放によって自由の身になった黒人が、南部から大量に流入した。その結果、拒絶反応を起こした白人たちにより、多くの人種暴動(白人が黒人を襲う)が引き起こされた。歴史的にみると、急激な人口流入によって、もともといた人たちの生活が脅かされると、大きな人種摩擦がおこり、死人が出るような騒ぎになることも少なくない。脅かされる方も、大概は貧しい人びとであることが多く、生活のかかった排外行動となる。一旦そうなると、それらを食い止めるのはむずかしい。中国でそうならないことを願うと同時に、日本にとっても、「他山の石」としなければならないだろう。

※ 北村豊「不法滞在のアフリカ系黒人に“占領”される中国・広州市~中国本土3300キロをタクシーで巡る(その3)」 『日経ビジネスONLINE』(2008.12.17号)
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20081217/180561/

大河ドラマに賤民が登場

 NHKの大河ドラマ、「篤姫」のあとは「天地人」。
 25日の第4回を見ていると、上杉謙信(阿部寛)に贈るために描かせた「洛中洛外図屏風」を、織田信長(吉川晃司)と豊臣秀吉(笹野高史)が見ているシーンが出てくるのだけれど、屏風の部分をアップにした4カットのうち、2カットに犬神人(いぬじにん)と節季候(せきぞろ)が出てきました。
 特に制作者は何か意図があって賤民を登場させたわけではないのでしょうが、京都の部落史の常連さんが出てきたので、なんかうれしかったですね。古くからの知り合いがテレビに出てきたみたいで。大河ドラマの見方としては、かなりマニアックですが。(^^)vまぁ、どのみち「洛中洛外図屏風」を映したら賤民だらけなのですが。
 ところで、『解放新聞』(広島版)2008年11月5日号を見ると、1面に「TBS(RCC)が差別放送」という見出しがおどっています。何事かと思ったら、「徳川埋蔵金」を扱ったバラエティ番組の1シーンで、古文書の中に「穢多」という文字が映っていたというのです。それがどうしたのかと思ったら、どうもしていなくて、「なんの脈絡もなく「穢多」の文字」を映したことが差別なのだそうな。何の悪意もなく「穢多」の文字が出てきても、全然差別じゃないではないですか。何とも思わずに出して、見た人が何とも思わない。それこそ、部落差別がなくなった時でしょう。告発した部落解放同盟広島県連の小森龍邦顧問(元中央本部書記長)は、よほど「穢多」の文字が嫌いみたいですが、「穢多」の文字で差別されてきたからといって、歴史的に存在したものをなかったことにはできませんよね。それに、穢多、宿…など、中世から近世にかけて存在した被差別グループの名称など、100を超えるかというぐらいあり、そのうち多くは現在まで被差別地域として存在しているわけで、それらすべてを文字としてテレビに登場させないことなど、無意味ですし、不可能でしょう。差別されたのは「穢多」だけだと思っているから、そんな無意味な要求が出てくるので、最近の部落史研究の発展を学習していたら、出てきようもない要求ですね。まったく、自己の勉強不足と部落第一主義を露呈していると言わなくてはなりません。
 りっぱな解放運動をしてくださいという贅沢はいいませんから、せめて余計なことをしないようにはしてもらえないもんでしょうか。まったく、トホホな運動があったもんだ。

オバマ演説

 オバマさんの大統領就任演説には、全世界が注目していましたね。私自身は、あまりに過度な期待をかけるのは、オバマさんに気の毒だと思っていましたので、特に落胆はしませんでしたが、ものすごく期待が大きかったせいか、マスコミ的にはやや落胆の空気がありますね。それはともかく、オバマ演説の全文は下記で。

※ オバマ大統領就任演説全文(『読売新聞』)
 http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081107-5171446/fe_090121_01_01.htm
 日英対訳なので、英語の勉強にもなります。(^^)v

 読売に全文が載っているのを、ニューメディア人権機構のメルマガ「ふらっとプレス」(2009/01/23発行 No.0381)で知りました。このメルマガは、映画情報なども載っていて、なかなか有用なので、購読(無料ですが)をお薦めします。

※ ニューメディア人権機構のメルマガ「ふらっとプレス」
   http://www.jinken.ne.jp/about/magmag.html
   http://archive.mag2.com/0000066949/index.html←バックナンバー


 ついでに、オバマ演説が対比されることの多い、かの有名なキング牧師の「私には夢がある」演説は、下記で。学生から聞いたところでは、最近では日本の英語の教科書にも載っているのだとか。

※ 私には夢がある演説(I Have a Dream Speech)
 動画(約18分)
  http://www.mlkonline.net/video-i-have-a-dream-speech.html
  http://video.google.com/videoplay?docid=1732754907698549493
  http://www.americanrhetoric.com/speeches/mlkihaveadream.htm
   ↑英文付き
 和訳
  http://longtailworld.blogspot.com/2006/02/i-have-dream-speech.html
 日本語による「私には夢がある演説」の文章ごとの詳しい解説(ただし、全文ではなく抄録)
  近江誠『感動する英語!』(2003年、文藝春秋、1470円)音声のCD付き。
  http://www.amazon.co.jp/dp/4163655107/

 キング牧師は、1968年4月4日に暗殺される前日、次のように語ったそうです。「皆さんと同じように、私も長生きがしたい。長生きをするのも悪くないが、今の私にはどうでもいいのです。神の意志を実現したいだけです。神は私が山に登るのを許され、私は頂上から約束の地を見たのです。私は皆さんと一緒に行けないかもしれないが、ひとつの民として私たちはきっと約束の地に到達するでしょう。」(ウィキペディア「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア」より)。キング牧師が山の頂上から見た景色の中に、オバマ大統領の姿は見えていたんでしょうか…。

私たち“使い捨て”ですか~広がる日系人の解雇~

 この不況の中、外国人労働者へのしわ寄せが強まっていますが、1月23日(金)19:30~19:55NHK総合テレビ「かんさい熱視線」の「私たち“使い捨て”ですか~広がる日系人の解雇~」を見て、その厳しさを見せつけられました。そして、普通に酷いというより、企業側のやり方のえげつないこと。ある派遣会社社長のいうには、日系ブラジル人を管理するのに重要なことは、日本人労働者と接触して、待遇の差に気がつくことのないようにしむけることだそうです。そのために、日本人とは別に専用の寮に住まわせ、専用の送迎バスで送り迎えし、深夜労働で時間もずらせて働かせる。そうすると、雇用保険、健康保険、有給休暇などがあることに気づかなくて、安くこき使えると。本当に、強欲な。革命を起こしたくなるね。(^^)v
 部落解放運動を発展的に解消・再生して、地域での人権活動の必要性を感じている人は、この番組は必見です。再放送は、1月26日(月)11:05~11:30 NHK総合2 Gコード3701355。(ただし、関西限定と思います)
 この種の有用なテレビ番組を見逃さないように、「京都部落問題研究資料センター メールマガジン」を購読しましょう。
※ 京都部落問題研究資料センター メールマガジン
   http://archive.mag2.com/0000088471/index.html
※ 「かんさい熱視線」のHP
   http://www.nhk.or.jp/osaka/program/nessisen/

地域活動家としてのオバマさん

 この大不況の時に大統領になったオバマさんはたいへんだ。というか、たいへんなことになったから、クリントン夫人やマケイン氏をオバマ氏が打ち破ることになったのだろうが(この点については、下記の「300日戦争~金融恐慌が後押しした劇的な勝利」を参照してください)。ともかく、オバマさんにはがんばってほしい。せっかくだから、初の黒人大統領というだけでなく、危機に遭遇してもなお挫けず、指導力を発揮した偉大な政治家として名を残してほしいものです(そのためには、マスコミも国民も、憂さ晴らしのためのバッシングをするなよ! って、日本向けに言いたいが…)。

 オバマさんがどんな人か、まだ自伝の類を読んでいないので、あまり知らないんですが、このブログを読んでいる人向けには、下記の記事をお薦めします。「名門コロンビア大学を卒業し、ニューヨークのコンサルティング会社で高給を取っていた生活を捨てて、サウスサイドにやってきた。そして、住民が抱える社会問題を解決するために、年俸1万ドルで地域活動家になった。」 この一文を読んだだけでも、興味をそそられるでしょう。
 本当は、日本の部落解放運動や同和行政は、もっともっとすごいことを成し遂げてきたので、世界に自慢してもいいんだけど、その偉大な遺産は、徐々に食いつぶされて、今や過去のものとなりつつあるのが、悲しい。
 それはともかく、ここ数十年間の同和事業獲得運動としての部落解放運動の後、被差別部落で必要になってくる「地域住民活動」は、オバマさんがやったような、地道なものに学んで再生する必要があると思います(というか、部落解放運動の初心に帰るというか)。何かの参考までに。

※ シリーズ「オバマ 勝利の真実」金田信一郎、『日経ビジネスONLINE』
(1)300日戦争~金融恐慌が後押しした劇的な勝利(2008.11.5号)
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20081104/176222/
(2)シカゴ オバマを鍛えた貧民街(2008年11月6日号)
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20081105/176303/
(3)歴史の復讐 民族分断とテロの悲劇を越えて
     ケニア、インドネシアに辿る次期大統領の足跡(2008.11.10号)
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20081107/176582/
(4)「黒人大統領」が目指す夢
     経済危機はマイノリティーパワーが救う(2009.1.23号)
   http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090122/183552/

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